鬱な詩を書き綴る
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バランス
重力下の心、狭い部屋を離れて
息を吐く、安穏と雲の色
葉桜の光と咲く次の朝
遠い苦痛に怯えながら覚ます
鼓膜に消えないのは悲劇と既視感
鮮やかに緑色よりも軽い存在ならば
天秤にかけて崩れた涙の器
乖離する世界にブレた視界だけ残して
ゆっくりと散り枯れてしまう 切れた糸の夜明けに
見晴らしの良い12階 目を閉じて地球まで辿り着く
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