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画家


目まぐるしい感情に焼き切れた生命線

辿るように「闇はまだ此処にあるよ」話して

血と水銀の溜まる如雨露で歓喜の鉢植を

散らかったアトリエで自傷の跡さえ消毒できた?

呆れる連鎖に英雄の行き場所は何処にも無い

愛護された芸術思想も清算を待つだけさ

悲壮の香水を振り撒いたところで只の異形

孤立から現実を見なかった彼の最期に憐憫を

歪んでしまった純粋は結局、救われないままで

人と世界に僕はまた一つ、溜め息を漏らした

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