鬱な詩を書き綴る
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悲劇
何かが壊れてしまったときの
白が霞む風景を覚えている?
そして暗転して覆う闇の中
うなだれる頭と心に刺す雨
まともでいられる人の日常に
忘れてしまっていた傷が疼く
涙のその先にさえ 見えるモノも消えたなら
絶望に溺れる世界に 浮かべる笑顔もなく
せめて幸福な眠りと最期を
目を閉じて祈る それだけを許して
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