鬱な詩を書き綴る
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面影
さよならに足りない距離
明滅する滲んだ灯火
あの木洩れ日に似た色調で
振り返る日々、黒猫を抱きかかえ
違う羽根を散らせる太陽と
朦朧に踊る薄茶の地図を眺めていた
その顔と影さえも忘れる頃に
どうか溜息と思案を捨てて
ここにある呼吸を止めたなら
そっと落とした想いに還れるように
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