鬱な詩を書き綴る
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蛹
薄暗い枯れた森の奥
眠り続ける幼子は
終わった世界をまだ知らず
狭い寝床の中、夢は見れていますか?
生まれ変わる姿は
どんな希望の光、羽を背負うでしょうか?
混沌の夜に包まれた地球は
今や砂漠と廃墟で溢れているけれど
そして、数年後のある夜
蛹から生まれた痩せ細った彼は
目に見えない羽を広げて空に向かい
落下して死んだ
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