鬱な詩を書き綴る
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鮮明
凍り付く揚羽、降りて
新月が笑い笑う暗い葉
春の音が踊り滴れば雨
色が散らばった最果て
幼虫がその様を見届けた
土に還る瞬間の繊細を
砕けた殻が似る赤と青
鮮明、照らす街灯、白に
生まれ変わる姿、閉じて
手を伸ばす、届くまで、空へ
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