鬱な詩を書き綴る
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夜行列車
深夜、綺麗に濁った壁画の夢
教会に暗幕は降って 誰の声も無くなった
汽笛の音が響く、祝福の鐘を忘れて
蹂躙される星空に線を引きながら
世界の最後の始まりに笑った
睡眠薬に代わる残酷な寝物語を聞かせて
走り続ける最終の列車 僕だけを連れて行く
宇宙の心臓に辿り着いたら 蘇生する朝
ただ眠りながら待っていよう 薄暗い地上に
粉々になった街と 自分を置き去りにしたままで
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